2024年度は「社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援を考える」と「移住者の多様性に配慮した支援の選択肢を考える」の2つのテーマで、全4回の講義・演習を開催します。
社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援を考える
移住者の多様性に配慮した支援の選択肢を考える
全体のスケジュール
本セミナーは2つのテーマで、全講義3回・演習1回で構成されています。テーマごと、講義・演習ごとのお申込みが可能です。
社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援を考える
開催日 2025/1/16(木)18:00-19:30
講師 小豆澤 史絵(弁護士)
開催日 2025/2/20(木)18:00-19:30
講師 合掌苑(児童養護施設)ー 成澤 武史(施設長)・長棟 李奈
講義はオンライン(ZOOM)のライブ配信による講義への参加と、講義後1週間の録画視聴が可能です。
移住者の多様性に配慮した支援の選択肢を考える
開催日 2025/1/23(木)15:15-17:00
講師 清谷典子(国際移住機関 IOM)
開催日 2025/2/2(日)13:00-16:00
講師 ヴィラーグ ヴィクトル(日本社会事業大学准教授)
、定員30名 (会場 文京シビックセンター 会議室)
講義はオンライン(ZOOM)のライブ配信による講義への参加と、講義後1週間の録画視聴が可能です。
演習は対面での開催のみで開催し、録画視聴はありません。
テーマ1
社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援を考える
本テーマについて
2020年度に実施された厚生労働省の調査によると、約4割の児童福祉施設に外国籍児童が入所していることが明らかになりました。コロナ禍を経てなお全国的に増加の一途をたどる在留外国人数と同様、児童福祉施設に措置される外国人児童の数も増加していることは想像に難くありません。近年、ISSJにも児童相談所や児童福祉施設の方から多くの問い合わせが寄せられています。外国籍児童の存在は特別なものではなくなりつつある一方で、外国籍ゆえに生じる課題の理解と適切な介入について、多くの現場で苦慮している様子が見られます。
本セミナーでは、社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援に際して必須となる視点を学び、より良い支援のあり方について考えます。
対象者
・社会的養護に関わる人
・ケアリーバー支援に携わっている人
・外国籍の子どもの支援に関わっている/関心がある全ての人
内容
講義1
外国籍児童の国籍と在留資格
内容
社会的養護下にある外国籍の子どもをサポートする上で、支援者はどのような視点を持ち、子どもたちが社会に出る前に何を伝え、支援していく必要があるのでしょうか。本講義では、在留資格の解説や成人前の国籍取得の重要性について、実践的にお話しいただきます。
開催日
2025/1/16(木)18:00-19:30
講師
小豆澤 史絵(弁護士)
2001年弁護士登録(神奈川県弁護士会所属)。ISSJ理事。ロンドン大学クイーンメアリーカレッジ LLM(国際人権法)修了。弁護士として多数の外国籍の案件に関わる。著書「外国につながる子どもと無国籍」。
形式
オンライン講義(ライブ配信・事後視聴あり)
講義2
外国籍児童のルーツ・アイデンティティを考える
~ライフストーリーワークの視点から
内容
日本で生まれた外国籍の子どもたちは、自身のルーツとなる国を知ることなく日本で成長していく場合があります。社会的養護下にある児童の場合、その傾向はより顕著なものとならざるを得ません。児童養護施設で暮らすきょうだいが、施設職員と共に初めて「里帰り」を果たした事例についてお話しいただきます。
開催日
2025/2/20(木)18:00-19:30
講師
児童養護施設 合掌苑
成澤 武史(施設長)
岐阜県の南部、岐南町で生まれ育つ。吉備国際大学保健福祉学科卒。平成13年児童養護施設合掌苑に児童指導員として就職。同施設、児童指導員から事務・書記、主任を歴任。平成27年より施設長。理事兼任、現在に至る。
岐阜県児童福祉協議会 施策検討委員、中部児童養護施設協議会 研修委員長、岐阜県社会福祉法人経営者協議会 青年会理事、全国社会福祉法人経営青年会 福祉施策研究・提言委員会委員、郡上市・美濃市 要保護児童対策協議会委員 等
長棟 李奈
岐阜県の中央、郡上八幡で生まれ育つ。名古屋芸術大学短期大学部保育科卒。同朋大学社会福祉学部社会福祉専攻卒。NPO法人こどもたちのアジア連合に就職。国際交流キャンプの事務局として運営に携わる。タイにある日本人幼稚園へ保育士として就職。平成26年児童養護施設合掌苑へ就職。岐阜大学 大学院在学 研究テーマ「外国籍をもつ子どもたちへの支援について」。
形式
オンライン講義(ライブ配信・事後視聴あり)
参加費
講義ごと 2000円/1講義
テーマ1通し券 3500円/2講義
お申込み方法
お申込みは以下のチケット購入サイト Peatixからお願いします。
Peatixのメッセージで講義・演習の参加方法についてご連絡いたします。
団体などのお申込みで、Peatix以外のお申込み方法をご希望の方は issj@issj.orgまでメールでご連絡ください。
テーマ2
移住者の多様性に配慮した支援の選択肢を考える
本テーマについて
令和6年6月末時点の在留外国人数は358万人を超え、過去最高を更新し続けています。労働者だけでなく、その家族として来日する人、婚姻による来日、紛争や迫害を逃れて避難する人など、滞在理由や背景の異なる多様な人々が生活者として地域で暮らしています。移住者からの相談は、背景事情がわかりにくかったり、複数の課題が複雑に絡み合っているために、対応が難しいことがよくあります。利用可能な資源が限定的な場合には、支援計画を立てることはとりわけ困難さを増します。
本セミナーでは、当事者をよりより良く理解し、適切なアセスメントを行うことの必要性とそのスキルを学び、その上で、どのような支援の選択肢があるのかを考えます。
対象者
・移住者の支援に携わっている人
(外国人相談窓口の相談員や外国人支援を行う民間団体の職員・ボランティアなど)
・困窮者支援等の福祉の現場に携わっている人
・移住者の支援に関心がある人
内容
講義
移住者支援における「自主的帰国」の選択肢
内容
長く日本で生活してきた移住者にとって、たとえ母国ではあっても「帰国」を決意することは容易ではありません。自主的な帰国を選択した場合でも、渡航に至るまでには様々な手続きや準備が必要となります。「帰国」が支援の選択肢となる場合に、支援者はどのような視点を持って関わることが必要なのかをお話しいただきます。
開催日
2025/1/23(木)15:15-17:00
講師
清谷典子(国際移住機関 IOM)
国際移住機関(IOM)プログラム・マネージャー。大阪大学国際公共政策研究科博士課程単位取得退学。NGOや赤十字を経て2009年にIOM入職、東アフリカ地域事務所勤務の後、2015年より現職。
形式
オンライン講義(ライブ配信・事後視聴あり)
演習
文化的な理解を踏まえた移住者支援の実践
内容
適切な支援を行うためには、より良い当事者理解が欠かせません。ソーシャルワークとしての対人支援を理解し、文化が異なるクライエントと関わる際の視点やスキルをワークショップ形式で学びます。日頃の実践の中での迷いや悩みを共有いただける場も設ける予定です。
開催日
2025/2/2(日)13:00-16:00
講師
ヴィラーグ ヴィクトル(日本社会事業大学准教授)
ブダペスト出身、高校卒業後に来日。東京大学卒業、日本社会事業大学院修了(社会福祉学博士)。国際ソーシャルワーカー連盟アジア太平洋地域(IFSW-AP)会長補佐、アジア太平洋ソーシャルワーク教育連盟(APASWE)理事などを経験。現在、IFSW-AP財務担当、日本ソーシャルワーク学会理事、日本ソーシャルワーカー協会理事、日本社会福祉学会国際学術交流促進委員、日本ソーシャルワーカー連盟国際委員、日本社会福祉教育学会理事。主な著書に、『多様性時代のソーシャルワーク』(単著、2018年、中央法規)、『介護・福祉の現場でともに学び、働くための外国人スタッフの理解』(単著、2021年、中央法規)、『国際ソーシャルワークを知る』(分単著、2022年、中央法規)、『Remaking Social Work for the New Global Era』(分担著、2022年、Springer)等々。
形式
対面の演習(定員30名)
(会場 文京シビックセンター 会議室)
参加費
講義のみ 2000円/1講義
演習のみ 3500円/1演習
テーマ2通し券 5000円/1講義+1演習
お申込み方法
お申込みは以下のチケット購入サイト Peatixからお願いします。
Peatixのメッセージで講義・演習の参加方法についてご連絡いたします。
団体などのお申込みで、Peatix以外のお申込み方法をご希望の方は issj@issj.orgまでメールでご連絡ください。
お申込み方法
お申込みはチケット購入サイト Peatixからお願いします。
Peatixのメッセージで講義・演習の参加方法についてご連絡いたします。
団体などのお申込みで、Peatix以外のお申込み方法をご希望の方は issj@issj.orgまでメールでご連絡ください。
参加費
講義ごと 2000円/1講義
テーマ1通し券 3500円/2講義
参加費
講義のみ 2000円/1講義
演習のみ 3500円/1演習
テーマ2通し券 5000円/1講義+1演習
主催・お問い合わせ
社会福祉法人 日本国際社会事業団(ISSJ)
〒113-0034 東京都文京区湯島1-10-2 御茶ノ水K&Kビル3F
TEL:(03)5840-5711
E-mail:issj@issj.org(担当:近藤、櫻井)
本セミナーは日本財団の助成をうけて実施しています。