国際養子縁組と国籍取得への支援

ISSJでは、全国の児童相談所、児童福祉施設、市町村役場や病院などからも、相談を受け付けております。

相談の事例としては・・・

  • 養子縁組に出したい子どもがいる
  • 出生届を出していない外国籍と思われる子どもがいるが、どうしたらいいか
  • 外国籍の親が、強制送還されることになった
  • 外国籍の母親が行方不明になってしまった

など、その相談内容は多岐にわたります。

乳児院や児童養護施設で暮らす子どもたちが3万人以上います。ISSJは、家族と一緒に暮らすことのできないそんな子どもたちの「家庭養護」の選択肢として、養子縁組に取り組んでいます。ISSJは、「養子縁組」を子どもを希望する夫婦のための手続きではなく、家庭を必要としている子どものための手続きと位置づけています。これまでにも、児童相談所で里親を見つけるのが難しい、年齢が高かったり、医療的な問題を抱えたお子さんの養子縁組を多数援助してきました。当事業団ISSJの養親候補者は、厳しい調査やトレーニングを経た上で、承認された方々です。

無国籍状態のお子さんのケースでは、お子さんの出生届の援助をし、無事に国籍を取得したケースが多くあります。また、外国籍の親が行方不明になった後に、本国に引き取りを希望する親族が見つかった例もあります。

1960年6月の厚生省児童局長通知「国際養子縁組の促進について」では、国際間の養子縁組を進める際には、ISSJを活用することを薦めており、2009年3月にだされた厚生労働省児童家庭局企画課編『児童相談所運営指針』の「国際養子縁組」に関する規定でも、「ISSJと十分連携を図ることが適当である」と記されています。

60年近い歴史の中で培った、知識やノウハウを生かし、常にお子さんの福祉を最優先として、関係諸機関と協力しながら、解決策を探っていきます。2カ国以上に関わる問題がありましたら、当事業団ISSJでお手伝いできるかもしれません。ぜひ一度、ご相談ください。