健康情報を知るには

児童相談所の記録

児童相談所による里親委託から養子縁組が成立した場合は、管轄の児童相談所に当時の記録が残されているかどうか、問い合わせてみるとよいでしょう。戸籍を請求して養子縁組が成立した当時の住所地を管轄する児童相談所に電話をするのが相談の一歩になります。

母子健康手帳(母子手帳)

「母子健康手帳(母子手帳)」は、市区町村で交付されます。妊娠や出産の経過から小学校入学前までの子どもの発育、発達、予防接種などの記録を記入する欄が設けられています。生み親が妊娠中の経過や妊婦健診の記録などを母子手帳に記入していることもあります。

医療機関の記録(診療録)

生みの母が出産をした医療機関には、出産前後の記録が診療録(カルテ)として保存されています。尚、診療録の保存年限は法律5年と定められています(医師法 第24条)。また、特別養子縁組後は、養子や養親が生み母の診療記録を開示請求しても、個人情報保護法により開示されない可能性が高いです。

尚、「民間あっせん機関による養子縁組のあっせんを受けて養子となった児童に関する記録の保有及び当該児童に対する情報提供の留意点について」(子家発0326第1号)は、障害、健康障害、既往歴等の要配慮個人情報(個人情報の保護に関する情報第2条第3項)の取得に当たっては、原則として、本人から同意を取得する必要がある(同法第 17 条第2項)ものの、民間あっせん機関が要配慮個人情報を書面または口頭等により 本人から適正に直接取得する場合は、当該要配慮個人情報に関する本人が当該情報を提供したことをもって、当該個人情報取扱事業者が当該情報を取得することについて本人の同意があったものと解される」としています。


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