お試し!心理診断
左の自動車事故のイラストレーションでは、左側の人が右側の人に「君が無理に追い越そうとしたのが悪いんだよ」と言っています。右側の人はどのように答えているか、最初に思いつく言葉を吹き出しに書いてみましょう。
これは、P-Fスタディ(絵画-欲求不満研究)という心理検査の一部です。いろいろな人がいるので、いろいろな答え方があります。この答え方の内容や傾向から、その人のおよその性格傾向を推察することができます。
この場面では、例えば、右側の人が①「誠に申し訳ございません」と、物事の原因が自分にあることを認める答え方、②「私は無理に追い越そうとはしていません」と、自分を主張する答え方、③「警察と一緒に話しましょう」と、第三者に解決してもらおうとする答え方などが考えられます。
みなさんはどのように書かれたでしょうか?この場面だけで解釈することはむずかしいのですが、例えば、『多くの場面』で、物事の原因が自分にあることを認める答え方をされる方は、過剰に自分を責めてしまう傾向があるのかもしれません。『多くの場面』で自分を主張する答え方をされる方は、相手に対して攻撃性を持つ傾向があるのかもしれません。また、『多くの場面』で第三者に解決してもらうおうとする答え方をされる方は、他者に依存する傾向があるのかもしれません。素直に自分の非を認めること、正当に自己主張すること、第三者に支援を求めることはどれも大切ですが、バランスを欠くと自他を苦しめてしまう可能性があります。
ISSJの養子縁組事業では、養親候補者としてお申込みいただいた方に、友人などからの推薦状、健康診断書など、いくつかの書類を提出していただき、その一つとして、心理診断評価書の提出もお願いしています。心理診断を行っていただくことで、現在、養子縁組に取り組むのに適切な時期なのかを評価し、養親候補者の方にフィードバックさせていただいています。また、性格傾向などから養親になる上での注意点があれば、それを養親候補者の方と共有します。
養親候補者の方は、お近くの心理クリニックなどで心理診断を受けることもできますし、ISSJでもご依頼があれば、心理検査を含む心理診断を実施しています。